2011年に起きた大洪水はバンコクを含むチャオプラヤー川流域で甚大な被害を出し、メコン川周辺でも洪水が発生しました。
洪水は3か月程の続き、446人の死傷者、230万人被害者と被害総額は1567億バーツと近年観測されることのない大災害の影響で58の県に浸水が及びました。




被害にあった県のうちの1つに当時私が観光をしており、ここサラブリー県の当時の民家では完全に浸水しており、洪水で足元が地面につかない状態でした。辛うじて2階が使える所や難を逃れた所もありましたが大抵の家はこのような感じでした。

また足元のつく丘に近い場所でも家具が散乱しており、足元に気をつけなければ刺さってしまう危険もあり、移動時には船を使わなければなりませんでした。




サラブリー県はバンコクの中央に位置し大洪水の影響が大きく、大半の家が浸水して使い物にならない状態で、また洪水の影響で畑や漁業なども出来なくなり水不足や食料問題も発生しました。

こちらは昼間の様子で、船がたくさん並んである所では商売をする人達や食料を分け合う人達が話し合っています。
洪水の被害は食料不足だけではなく、衛生問題や生活環境も困難です。衛生問題として汚水の匂いと水中の中に蛇やワニが紛れ込んでいる危険性があることです。
サラブリー県は森に囲まれているので夜間は比較的に寒く夜を凌ぐのに大変でした。

3ヶ月から洪水が収まり始め、復興作業も1年以上時を要して現在は元に戻っていますが、未だに洪水の跡が残っている場所もあるのです。
ここまで洪水が長引いたのも排水口や下水道が完全に機能していなかったのもあります。現在のタイでは洪水対策のために下水道の改良なども行っており、大洪水を体験した現地の方々は私も含め、大洪水の恐怖を今も思い出します。


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