イタリア海軍の旗には、かつて海洋国として栄えた4つの都市の紋章が描かれています。
ヴェネツィア、ジェノヴァ、ピサ、そしてアマルフィがその4つです。
それぞれ栄えた時期は異なるものの、この4つの海洋国からは著名な航海者もたくさん生まれました。
ヴェネツィア生まれのマルコ・ポーロや、ジェノヴァ生まれのコロンブスはその代表です。




いっぽう、今回訪れたリグーリア州のノーリは、「イタリア第五の海洋国」と宣伝しています。
町の知名度も規模も、それが本当かどうか怪しいというのが実感ですが、船を駆使して商業国として栄えた名残は、小高い山の上に立つ要塞や街中に林立する塔にも見ることができます。
実際、ノーリは1192年から1797年までノーリ共和国という独立国でした。
70キロほどのところには超大国のジェノヴァが位置していたのですが、ノーリも海の共和国として大いに繁栄したのです。
山の上の城塞から続く城壁の遺跡も、周辺の木々の緑とマッチしてとても絵になります。



Copyright(C) wowneta.jp