街を歩いていると、英語やフランス語で話しかけられることがよくあります。
カフェでも、注文をこれらの言語で聞かれることは日常茶飯事。というのも、レバノン人の多くは母語であるアラビア語の他にフランス語、英語に堪能なのです。

英語は日本や他の英語圏以外の国のように学校で勉強します。
さらに、フランスの支配下だった歴史をもつレバノンではフランス語の教育も盛ん。
加えて、大学はほとんど、なかには中学や高校でも授業がアラビア語ではなくこれらの言語で行われる場合が多いのです。
一部の教養、というよりも当たり前にだいたい全部わかる、といった感じ。
そのため、外国人を見るとそれらの言葉で話しかけてくれるのです。

写真はベイルートにある考古学博物館のもの。
レバノンで生まれたとされるアルファベットのもとになったフェニキア文字の説明ですが、上からアラビア語、フランス語、英語が書かれています。
ここにレバノンにおけるフランス語の影響力もみることが出来ます。
他にも街中には、標識やポスターなどもこれらの3つの言語すべてで表記されていることも。
国民の多くが複数の言語を操るのも、ヨーロッパに近いレバノンの魅力のひとつかもしれません。


Copyright(C) wowneta.jp