タパスバルや市場に行くとよく見かけるこの食材。日本で食べるシラスに似ていますが、もう少し太くて長くて、にょろにょろしていて、側面に黒い部分があります。見かけだけでは何かわかりません。

実はこれは、アンギュラス(angulas)と呼ばれるウナギの稚魚に似せて作られた、ギュラス(gulas)というすり身製品です。アンギュラスはもともと、スペイン北部のバスク地方の名物料理であり、地元の人たちにも観光客にも人気の食材だったのですが、絶滅の危機に瀕しており、現在では希少品となっています。

そこでこのギュラスが作られるようになったのです。スーパーでも缶詰や瓶詰で売っています。原材料を見ると、まず初めに「SURIMI」(すり身)と書かれています。数種類の魚を混ぜて作られたすり身が主原料のようです。




家庭でも調理して食べられることもありますが、アンダルシア地方ではタパスとしてバルで見かけることが多いです。味はカニカマと似ています。ニンニクとオリーブオイルと共に炒めたり、ポテトや卵と一緒に調理したり、スライスしたバケットに乗せたりします。

スペインの人気食材であるギュラス。見かけた際には一度お試しください。


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