日本人の味覚には、敷居の高い飲み物ルートビア。
市販品のほぼすべてがアルコール分を全く含まないどころか、養命酒にサロンパスを混ぜた、と揶揄されるお味の、ビールと名がついているのが不思議なくらい、本家とは似ても似つかない別物です。

ルートビアの名前の由来は、真黒なグミのお菓子リコリスの原材料でもある、リコリスの根(ルート)を原料に使用していることにあります。
思えば、リコリスも日本人には敷居の高いお菓子。
ルートビアが飲みづらいのも当然と言えば当然?

アメリカ人でも好きと嫌いがはっきり分かれるルートビアですが、なぜかどこに行ってもたくさんの種類のルートビアがあり、おまけにその地域独特のレシピで作ったローカルルートビアまで存在します。
一つの棚がすべて、ルートビアで占められている、というのも珍しくはありません。
ルートビアのあのなんとも形容しがたい味を醸し出しているのが、リコリスと、ウィンターグリーンと呼ばれるメントール系成分を含んだハーブ。
そこに、シナモンやコリアンダー、しょうがなどを独自に配合し、モラセスという真黒な糖蜜で甘く味付けをします。
使用している材料だけをみてみると、なかなかヘルシー。
炭酸系スパイス・ハーブブレンド飲料なんて言ったら、飲んでみたくなりませんか?
地ビールならぬ、地ルートビア。ぜひチャレンジしてみてください。
もしかしたら、お気に召すものに出会えるかもしれません。


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