ローマからイタリア南部に向かって驚くのは、食費の安さです。
そして、どこで食事をしてもハズレがないというのがありがたいもの。
イタリアにおける南北の経済格差は深刻な問題となっていますが、実際に旅をしてみると南部の自然の美しさ、純朴で愛嬌がある親切な人々、そしておいしくて安い食事に感動します。
本来ならばもっと評価されていいものが、過小評価されているのではないかと義憤を覚えるほど。




バジリカータ州でも有名な観光都市マテーラでは、著名なレストランは予約でいっぱい、夕食をとるのに苦労しました。
しかし、偶然発見したレストランは、バジリカータ州の農家の若者たちによる運営でした。
レストランで、安価でおいしい食事をしてもらって、満足したお客さんにご当地の物品を買ってもらうという戦略なのです。
私たちも、この戦略にまんまとはまりました。




ワイン、パテ、オイル漬け、パスタ、豆類、チーズ、サラミ、そうしたものを一通り味わえるメニューは、なんと10ユーロ(1200円ほど)!
一通り味見ができるメニューという名前がついているのに、お腹は満腹になるというコスパのよさ。
結局、食事のおいしさに惹かれて2万円ほどバジリカータ州の名産食材を注文しました。
とはいえ、食材を売る戦略としては正当法で、購入した私たちも大満足というのがうれしいものです。


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