スラ・スランは、カンボジアにあるアンコール遺跡のひとつで、「沐浴の池」を意味する人工の貯水池です。現在のスラ・スランは東西 700メートル、南北300メートルあります。

貯水池は10世紀にラージェンドラヴァルマン王によって掘られ、その後、1200年ごろジャヤーヴァルマン7世によって、王や高僧が沐浴するために変更され、またその西側にはラテライトの桟橋が付け加えられました。






1964年にフランスが発掘調査をした際に、いくつかの棺が見つかり、共同墓地として使われた時代もあったのではないかと考えられています。

周囲には石段が設けられていて、西側には砂岩のテラスがあります。






池の中心には痕跡が残っており、寺院が建っていたと考えられていて、乾季に土台が現れます。残された石碑文によると「象が入らないように注意しろ」と書いてあります。

桟橋がバンテアイ・クデイの入口の向こうにあり、朝日や夕日を見るための人気の場所です。また、涼を求める地元民の憩いの場でもあります。


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