ローマから東へ30キロほどのところにある町ティヴォリ。
ティヴォリの町には、ヴィッラ・デステとヴィッラ・アドリアーナという2つの世界遺産が存在しています。
ヴィッラ・デステはルネサンス時代の建築の粋であるのに対し、古代ローマ時代の五賢帝の一人ハドリアヌス帝が立てたヴィッラ・アドリアーナは遺跡です。
現在は、豊かな木々がしげる敷地内に朽ちかけた遺跡が点在しています。
真夏はかなり気温が上がりますが、木陰を利用してピクニックを兼ねて見学するのもおすすめ。




ヴィッラ内には、建築にも造詣が深くギリシア文化を愛したハドリアヌス皇帝の思いがさまざまな形で残ります。
ギリシア様式の劇場、寵童に捧げた神殿、巨大な入浴施設、天文台、客人を招いての宴のための人口の湖などなど。




ユルスナルをはじめとして欧米のインテリたちに絶大な人気を誇るハドリアヌス帝。
ヴィッラ・アドリアーナには、イタリア人だけではなく欧州各国からの旅行者の姿もありました。
とはいえ、広大な敷地ですので誰かと出くわすこともまれ。
哲学を愛した皇帝にちなんで、2000年前の遺跡に佇んで思いにふけるのも一興です。


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