バリ島でもおなじみのローカル料理といえば、ショーケースにズラリとならぶ数々のお惣菜から好きなものを選ぶ「ナシチャンプル」。
インドネシア語で「ナシ」は「ご飯」、「チャンプル」は「いろいろ」。
ローカルが暮らす地域には必ず「ナシチャンプル」屋さんがあって値段もリーズナブル。『地域の台所』的な存在として親しまれています。

バリ島には、インドネシアに数多くある島々から多くの人が出稼ぎにやって来ており、いろんな地域料理のナシチャンプル屋さんがあります。
それぞれ食材や味付けが異なっていて、出稼ぎの人たちにとって「故郷の味」の店。
店頭の看板に「パダン」や「バンドン」、「ロンボク」など地域名が書かれており、どこの料理か一目で分かるようになっています。
例えばこのナシチャンプル屋さんは、店頭に吊るされている看板に「BANYUWANGI」とあります。
バリ島からお隣のジャワ島へ、フェリーで渡った所が「バニュワンギ」。
そこから来た人たちがやっているお店で、魚を使った料理が特徴でしょうか。




ちなみに、バリ島の料理との一番の違いは、お肉の種類。
バリ料理には豚肉があり、牛肉がありません。
他島料理には豚肉料理が無い所が多くあります。料理にも宗教が大きく影響しています。
色んな地域のナシチャンプルを食べ比べるのも面白いです。




ナシチャンプルのオーダー方法はとても簡単。
お店のおばちゃんに、食べたいお惣菜を指さすだけ!
インドネシアは米飯が主食です。
おばちゃんは、まず大きなお皿を手にすると、炊飯器から白ご飯をど~んと盛るとパッと振り向き、
「どれ食べる?」
という顔をします。そうしたら、食べたいお惣菜を指さしてください。
オーダーし終えると、値段が書かれた札が渡され、
「飲み物は?(ミヌム?)」
と聞かれます。
「アクア」
といえば、ボトル入りの水。
お茶(砂糖なし)の場合は「エス テ タワール」。甘いお茶の場合は「エス テ」。
「エス」=「氷」です。あったかいのが欲しい時は「パナス(熱い)」。
食べ終えたら、札に罹れたご飯代と飲み物代の合計を支払います。

ズラリと並ぶお惣菜を前にするとつい目移りします。
驚くほど大量オーダーになってお腹がはちきれそうになることも。
最初に「お惣菜は3品にしよう」など、心に決めてからオーダーすると良いかもしれません。

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