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身近に見つかる「持続的な開発」【フランス】

近年地球の環境を考慮しよう、という動きが定着してきましたが、農業国フランスでも畑や牧草地への様々な散布液、スーパーのばら売りの野菜を入れる袋、ワインであれば包装や瓶を工夫しよう等多方面での取り組みをしています。
 そして「Anti-gaspillage」(アンチ・ガスピヤージュ)と謳った食品の廃棄を減らす活動ではスーパーの中で賞味期限の迫った加工食品をまとめてあるコーナーもできていますが、地域の施設と個人商店が連携した活動も見られます。

 1つ目の例が、学生寮とその近隣の商店。
外国人も含むたくさんの学生が集まる寮の入口に食品を置くコーナーを設けているというものです。
お店の人はまだ食べられるパンや野菜を置いていき、恐らく寮側の人は一定のルールで片づけるといった形でしょう。


 もう1つの例は、地域のとある協会が週に1度の午後、街のいくつかのパン屋から集め、近所の職業教育センターの入口に設置したテーブルに並べて販売するというものです。
 生徒たちは自分で決めた金額を払ってパンを買っていきます。
授業の後小腹を満たそうと甘いパンはすぐに消え、バゲットや田舎パン等は夕飯のお供や凍らせて翌日の朝食にも、もしくはパンペルデュ(フレンチトースト)にできます。
因みにフランスでは様々なレベルの「協会」が多数あり、地域内に住む同じ趣味を持った人たちが集まって活動する同好会のような団体も多いのです。

 食べ物の場合、衛生管理など改良の余地は確かにあるでしょう。
それでも無駄な廃棄を減らす活動をきっかけに地域内のコミュニケーションが生まれ、関係者それぞれが参加の意義を見つけ、お腹も満たすことができれば願ってもないシステムです。



2022/06/19 08:10  Copyrights(C)wowneta.jp

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