南国フルーツとして知られるパパイヤ。
よく見るとバリ島内のあちこちに生えて花や実をつけています。
甘く熟して食べごろになった実はやわらかくて、ナイフでスッと簡単にカットすることができます。
種は通常、スプーンなどで取り除いて食べますが、健康に良いそうで、食べられることもあるようです。
ピリッと苦くて辛い!
ビタミンなどが豊富で、南国で健康に過ごすために欠かせない栄養素がたっぷり。
おすすめのフルーツです。




ローカルの面々は、まだかたいパパイヤもお好き。
唐辛子などでつくった薬味「サンバル」と魚醤などを合わせたソースをつけながら食べるのが定番。
日本でいうと、きゅうりに味噌をつけて食べるような感じです。
まだ熟れる前のパパイヤは甘味がなく、食感もサクッとかためです。




パパイヤにも様々な種類があるようですが、バリ島でよく見かけるのは緑色の実の、高く育つタイプ。
ずいぶん高いところにみのった実を、どうやって収穫したらよいものか、すごく悩みました。
上部のみに葉や花、実が生えて、下の部分には足がかりなる枝もありません。
高枝切狭がなくては獲れない。
みんなどうやって収穫しているんだろう?




悩んでいると、ローカルの青年が敷地内のどこからか長い竹を持って来て、先端に切れ目を入れて手渡してくれました。
「これで獲るといいよ」
ハッと驚かされました。
便利なものに囲まれた日本の生活に慣れ切っていた自分に気付いたのです。
田舎で過ごした子供の頃はいつも、周囲で手に入るものに工夫を凝らして遊ぶのが当たり前だったのに。
知恵と工夫があれば、便利な道具を買わずとも、身の回りにあるもので十分間に合うのだ!
パパイヤ収穫を通じて思いがけず、忘れかけていたシンプルでサスティナブルなライフスタイルを改めて教えられた思いでした。

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