ヒンドゥ教には様々な神様がいます。中には頭がゾウで体が人間の「ガネーシャ」をはじめとするユニークな外見の神様がいます。その中でも特に目立つのが猿の神様「ハヌマーン」でしょう。今回はこのハヌマーンについてご紹介します。

■ハヌマーン
叙情詩「ラーマヤーナ」をはじめとするいくつかの古い物語に登場する猿の神様。風の神ヴァーユ神の息子とされ、人語を話すのはもちろんのこと、空を飛んだり体の大きさを変えたりなど、超能力がある無敵の猿です。

ラーマヤーナの主人公ラーマに忠誠を誓い、忠誠心のシンボルとして愛されています。よって、インドでは猿は神聖な生き物として大切にされています。

毎週火曜日は「ハヌマーンの日」で、獣であるハヌマーンに敬意を払い、肉を食べない菜食の日です。普段肉を出すレストランでも火曜日だけは出さなかったりするので確認が必要です。

強く、そして真っすぐな心のハヌマーンですが、実は「ラーマヤーナ」の中でお使いに失敗したり、果樹園を食い荒らしたりとちょっとおマヌケで大食漢な一面も持っています。

ん?少々残念な頭で食いしん坊の猿...というと、あの「孫悟空」に似ていませんか?実はハヌマーンは「西遊記」の孫悟空のモデルとされています。ハヌマーンは自力飛行ですが、孫悟空は雲に乗っています。どこかで脚色されたのかも知れませんね。

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