フランスの季節の変わり目は、不器用にデコボコと移行していきます。
冬から春への移り変わりの時期なら昼間Tシャツでいいかという翌日の朝は冬用のコートで白い息を吐きながら外出という高低差です。




 そのようなことでとりわけ作物を育てる人々は、5月まで霜や霰(あられ)の害の可能性を考慮に入れつつ天気予報のチェックに余念がありません。
ほんの短い時間に目まぐるしく変わる状況に対応する準備が必要だからです。
例えばブルゴーニュであれば時には夜、大事なぶどう畑にストーブを人海戦術で並べる作業が発生することもあります。




 さてこの3月中旬のストライキが実施されたとある平日、ボーヌはあられが混じった集中雷雨に見舞われました。
この日の夕方のこと、春の陽気を帯びた太陽が突如隠れたかと思うと地面が大粒の黒いシミにどんどん覆われ雷鳴が轟き始めました。雨音は霰が混じったおかげで5分ほどはボリュームアップ。
あっという間に道路の脇には水の流れが出来始めました。
数十分後、再び視界が明るくなってきた空を見上げると、ダブルレインボウが。
傘も不要になった道を進むと・・・信号が落雷にやられたようで、車がおずおずとしたスピードで横断歩道を横きっています。




さて、フランスでは年に数回、このような悪天候というわけでもない日に局地的、瞬間的な停電があります。
ほんの一瞬とはいえ、被害は時にその日の作業を帳消しにするリスクがあるのは想像に難くないでしょう。
パソコンで作業をする際にはこまめにファイルの保存を!



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