モンゴル料理「蒙餐(モンツァン)」に欠かせない飲み物と言えばミルクティー「奶茶(ナイチャー)」です。
私たちのイメージする紅茶にミルクを入れたものではなく、「砖茶(ジュアンチャー)」というお茶にミルクを入れたものです。
とは言え、お茶自体はそれほど特徴的な味ではありません。

驚かされるのは味付けで、何と塩味です。
見た目がミルクティーなのに塩味なので、初めて飲んだ時はかなり違和感があります。
私はミルクティー好きなので、どうして甘くないのかと、余計残念な感じがしました。
それでも何度か飲んで慣れてくると、蒙餐にはこれが合っていると思えてくるのだから不思議なものです。

モンゴル料理の店に行くと、席に着くや否や「奶茶」は要るかと聞かれます。
大抵はポット「壶(フー)」1つでいくらという形で注文します。
かなり大きなポットであることが多いので、数人でもとりあえず1つで十分でしょう。

飲む時はキビから作った「炒米(チャオミー)」や「果条(グオティアオ)」というスナックのようなものや、「奶豆腐(ナイトウフ)」「奶酪(ナイラオ)」などの乳製品をトッピングして、色々なバリエーションを楽しめます。
ただモンゴルの乳製品は、バター「黄油」など私たちにとって慣れ親しんでいるものでも、一般的なものとは風味が違うので、見た目と実際食べた印象が違うこともあります。

土産店に行くと、お湯を注ぐだけのインスタント「速溶(スーロン)」のものも売っていて、味は本格的なものには劣るものの気軽に楽しめます。
また、このようなタイプの場合は甘い味も売っていて、好みで選ぶことができます。


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