スペインの南に位置するアンダルシア地方は、7月から8月の真夏には最高気温が40度を超えるのが普通です。湿気は少ないため日陰や朝晩は暑さがやわらぎますが、日中は熱い日差しがカンカン照りつけ非常に暑いです。

そのため、スイミングプールが設置されている家が珍しくありません。郊外の一軒家だと庭に大きなスイミングプールがあります。子ども用のビニール製のプールではなく、コンクリートで造られ、水を循環させるためのポンプやモーターも設置されている本格的なプールです。

街中の住宅街ですと、マンションの敷地内に屋外プールがあり、マンションの住人はだいたい6月から9月頃まで自由に利用することができます。プールの設備費は月々のマンションの管理費に含まれています。一軒家が立ち並ぶ地域には、その近所の区画内に共同で利用できる屋外プールがあり、希望する家庭は管理費を支払うと夏の間は自由に利用することができます。

学校が夏休みの間は毎日のようにプールで遊んでいる子どもたちの姿を見かけます。大人たちも週末にはプールサイドに椅子やパラソルを持ってきて、家族や近所の人たちと水着姿で楽しそうにおしゃべりしています。夏のプールサイドは、スペイン人の交流の場となっているのです。


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