スペインはイタリアと同様に上質な革製品で有名です。中でも靴に関してはデザインでも品質でも世界トップクラスと言われています。たしかにスペインの街を歩いていると革靴屋の多さに驚きます。

そんなスペインでは、赤ちゃんにも靴下と靴を履かせるのが慣習。特に人と会う時、出かけるときにはまだまだ歩くことができない生後2~3か月の赤ちゃんにもファッションや身だしなみの一部として靴下と靴を履かせます。




日本人の私は、靴下は防寒用、靴は歩行用という認識が強いため、靴下は寒い時に、靴は歩けるようになってから履かせればよいと考えています。しかも小さい赤ちゃんの時に靴を履かせても本人が嫌がってさわいだり、脱いだり、動いているうちに脱げてしまったりと、親としては正直面倒です。

しかし、夏の暑い時以外に靴を履かせずに、あるいは汗ばむくらいの陽気なので靴下を履かせずにベビーカーや抱っこ紐で近所のスーパーなどに出かけると、通りすがりの見知らぬおばさんたちから「靴は?靴下はどうしたの?寒いじゃないの。かわいそうに。」と注意を受けます。いやいや、今日は暑いでしょ、と心の中で思いつつ、「嫌がって脱いでしまうんです」と返答します。

靴を履かせるのが身だしなみと考える文化なので、失礼のないように正式なイベントや会食の時にはきちんと靴下と靴を履かせています。スペインの靴文化は、まだまだ歩けない赤ちゃんのときから始まっているんですね。


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