フィリピンにも日本と同じようにお盆にお墓参りをする風習がありますが、その時期によく見かけるお盆特有の職人さんがいるのをご存知でしょうか?
その職人さんとは、墓石クリーニングの職人さんです。

フィリピンのお墓は土葬で、石棺に納められている場合がほとんどです。
また、石棺そのままを並べている墓地もありますが、芝生などの地下深くに埋めている墓地もあります。
そうした墓地は、どこに故人のお墓が埋まっているかわかるように十字架や名前を刻んだ墓石を芝生の上に設置するのです。

しかし、最初は綺麗な墓石であってもやはり年月が経つと文字が霞んでしまったり汚くなってしまいます。
そのため、お盆の時期には墓石クリーニングの職人さんが歩き回っており、お墓参りに来ている親族へ声をかけるのです。

彼らはただ墓石を綺麗にするだけでなく、読みにくくなった文字を生まれ変わらせてもくれます。
シルバーやゴールドなどの塗料を使用して、刻まれた文字に再度色を施してくれるのです。
その所要時間はものの5~10分程度で、200ペソ(420円)程度であっという間に墓石が綺麗になります。

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