スペインのアンダルシア地方にある小さな街コルドバCordobaにはイスラム時代の建物や街並みがあり、それらはコルドバ歴史地区として世界遺産に登録されています。

コルドバは今でこそ日帰り旅行にちょうどいいサイズの街ですが、かつて10世紀には人口100万人近くを誇る世界最大の都市であり、イスラム文化の中心地だったのです。






そんなコルドバのメイン観光スポットがメスキータと呼ばれるモスクです。モスクはイスラム教の礼拝堂を意味します。

しかしそのメスキータで入場券を買うと、チケットに書かれている名前は La Catedral de Cordoba、つまりコルドバ大聖堂というキリスト教の名前なのです。これこそが、世にも珍しいイスラム教とキリスト教が共存するモスク兼大聖堂なのです。






なぜこんな珍しい事が起こったかというと、この建物は785年に建設されて以来、イスラム教のモスクとして長く利用されていたのですが、13世紀にカスティージャ王国がコルドバを征服しモスクは教会として転用されたのです。

このメスキータの中ではイスラム教文化とキリスト教文化の2つが見られるまさに不思議な空間です。建物の中には赤と白のレンガでしま模様が作られたアーチがいくつもあり、私はこんな神聖な場所で楳図かずおさんが思い浮かんでしまいました。。。






メスキータに行く場合は少し予備知識を備えておくと、より一層充実した時間を過ごす事ができると思います。






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