毎日ランチタイムになると、会社を出て、外で食べる人たちでレストランはいっぱいになります。
オフィスワークの人たちのお昼ごはんというと、日本では会社の食堂、自分で持って来たお弁当、外食の3パターンになるかと思いますが、香港人は外食とテイクアウト、そして出前が多いです。

日本で出前というと、お寿司、丼もの、ラーメンなどが浮かびますが、香港ではなんでも出前できます。
ランチタイムの少し前になると、他のスタッフから「出前する?」と声がかかります。
メニューを見て、各自食べるものを選ぶと、1人がレストランに電話して、まとめて注文してくれます。
すると12時前には、出前がやってくるというわけです。

こんな感じで、ほぼすべて、いわゆるおかずがご飯の上にかかった「ぶっかけご飯」です。
これはカレーですが、マーボー豆腐ごはん、酢豚ごはん、魚甘酢ごはん、などなど、なんでもあります。
ただし、おかずは1種類なので、主菜、副菜、みそ汁、ご飯、お漬物などという定食に慣れている日本人には、ちょっとさびしい感じがします。

外のレストランに食べに行っても、メニューは同じです。
それであれば、わざわざ出前にしなくても、外で食べたらいいのに、と思いますが、香港人はこの出前が好きらしく、この「ぶっかけご飯」を注文して、自分のデスクで食べる人が多いです。

さらに夜ごはんも、これで済ませる人が多いです。
仕事の帰りにレストランに寄って、注文して、この発泡スチロールに入れてもらって、持って帰って家で食べます。

日本にはコンビニ弁当がありますが、香港人は冷たいご飯を嫌がるため、このレストランの出前が非常に普及しています。
ほとんどのレストランが、テイクアウトと出前に対応しています。
このため、家で自炊をする人は、日本に比べると少なく、香港では外で買ってきたものを、家で食べる、という人がとても多いのです。


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