タイでは1年に3回、お正月を祝う機会があります。

1つめは日本と同じ新暦の正月、1月1日です。
タイ国内各地でカウントダウンイベントが行われ、花火も多数上がって盛り上がります。

2つめは1月~2月頃にある旧暦の旧正月「春節」です。
この日は祝日ではありませんが、タイには中華系タイ人も多いため、街中は春節を祝うムードにつつまれます。

ショッピングモールなどでは中華風の装飾がなされ、アパレルショップでは祝賀カラーの赤色の服が店頭にならびます。
最近では、中華系ではないタイ人も赤い服を着て春節を楽しむ人が増えてきました。

3つ目は「ソンクラン」と呼ばれるタイの旧正月で、4月13~15日です。
祝日として定められており、長期連休のため首都バンコクへ働きに出ている人たちの多くが地方へ里帰りします。

ソンクランはもともと、仏像や仏塔、家族の年長者の手に水をかけてお清めをする伝統的な風習がありましたが、現在ではお祭りとしての水かけ祭りとして知られています。
そのためコロナ前までは水かけ祭りを目的に、この時期はタイへ多くの外国人旅行者が訪れ、大変な盛り上がりを見せていました。

今年2022年は昨年と一昨年に引き続き、感染症対策のため伝統的な水かけ以外の水かけ祭りは禁止されました。在住者にとっては、歩いているだけで水をかけられるということもなく、3年連続心穏やかに過ごせるソンクランとなりました。

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