フランスのロワール地方は、ロワール川を中心に中世に建てられたお城が数多く残っていることで有名です。その一部は世界遺産にも登録されており、多くの観光客が訪れます。
そんなロワール地方に「眠れる森の美女」のお城のモデルとなったお城「ユッセ城」があるのをご存知ですか?シャルル・ペローはユッセ城からインスピレーションを受けて眠れる森の美女を書いたと言われています。




ユッセ城の外観はまさにおとぎ話に出てくるお城そのもので、とてもロマンチックな雰囲気です。街から少し離れたところにあり、お城の後ろには広大な森が広がっているので、本当におとぎ話の世界にやってきたような気分になる場所です。お城はいくつもの塔が突き出たような造りで、ゴシック様式とルネッサンス様式が混ざったスタイルです。




お城の前にはフランス式の小さな庭園があります。丁寧に手入れされていて、花や植物がきれいに並んでいます。お城の左手には木に隠れるようにチャペルが立っていて神聖な雰囲気が漂います。




お城の中に入ると、美しい家具調度品やタピスリーなどが展示されています。毎年特別展も行われていて、わたしが訪れた時は「2つの世界大戦間の女性のファッション」をテーマにした洋服の展示でした。




そしてお城はドンジョン部分も見学できるようになっており、そこには眠れる森の美女の場面が再現されているんです。ちょっとマネキンが不気味なのですが、小さな子どもたちは楽しそうに見ていました。
そして驚きなのはこのユッセ城は個人所有だということ。ロワール地方には他にも個人所有のお城がいくつもあるんです。こんな大きなお城の持ち主だなんて、一体どんな人物なのだろうと考えてしまいますね。
ロワール地方で訪れたお城の中では、個人的にはユッセ城が一番ロマンチックなお城でした。お城の造りやチャペル、森に囲まれた景観も全てが童話の世界のようです。ロワール地方でお城巡りをするならぜひ訪れて欲しいお城です。

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