人口で国内トップ20に入るディジョン市のメインストリート、リベルテ通りの始まりは、国鉄ディジョン駅から徒歩3分程と便利な場所にあります。
このリベルテ通りを送り出すのが終日人や車の往来が絶えないダルシー(Darcy)広場、そして広場の向かいにあるのがディジョンで最初にできた公共の憩いの場、ダルシー公園(Jardin Darcy)です。




 公園内の美しい装飾が施された泉は春から秋にかけて水がたたえられているのですが、この泉はディジョン出身の土木エンジニアであるアンリ・ダルシー氏が19世紀前半、街に飲料水を引くシステムを設計したおかげでできたものです。
国内でも優秀なエンジニアだったダルシー氏がこの故郷に錦を飾る仕事をしてくれたおかげで、ディジョン市は都市の水道ネットワークシステムをパリよりも15年早く導入できました。




 そしてダルシー氏のディジョンへの貢献はもう1つあります。
それはパリ-リヨン間の鉄道の路線図を、ディジョン経由で設計したことです。
後に国内で最初のTGV(テー・ジェー・ヴェー:フランスの新幹線)が走った(1981年)のもこの路線だったことを考えると、現在のディジョンの繁栄にダルシー氏が大きく関わっていると言って間違いないでしょう。
 今日も公園は若者がジョギングしたり、お年寄りがベンチでおしゃべりしたりと平和な風景を見せてくれています。



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