2月2日はアメリカでは「グラウンドホッグの日(Groundhog Day)」と定められています。学校や役所が休みになるわけではないのですが、毎年この日には朝からテレビでグラウンドホッグの日について話題になります。

そもそもグラウンドホッグって?
これは北アメリカに生息するリス科の動物で、モグラのような見た目をしています。穴を掘って生活しているのですが、家庭菜園などの野菜を食べてしまう困り者でもあります。






そして2月2日のグラウンドホッグの日には、春がもうすぐ来るのか、それともあと6週間は長く寒い冬なのかを、グラウンドホッグが自分の影を見るかどうかで判断されるのです。

晴れた日に穴から出てきたグラウンドホッグが影を見てびっくりし、また穴に戻ってしまえば長い冬になり、逆に曇りや雨の日にグラウンドホッグが影を見ずにそのまま穴から出てくれば春はもうすぐそこ、というわけです。

不思議な占い方ですが、これはペンシルベニア・ダッチと呼ばれるドイツ系移民の間の慣習から始まったといわれており、今ではアメリカ全土で占われています。






この、春を告げるグラウンドホッグですが、一番有名なグラウンドホッグはペンシルベニア州パンクサトーニーという州の西部に位置する小さな町の「フィル(Phil)」というグラウンドホッグです。

この小さな町に毎年4万人ほどの人が集まり、朝から天気予報と共にフィルの行動をじっと見守るのです。アメリカのABCテレビ局が放送する「Good Morning America」でもこの様子が放送されるくらい、人気なのです!

実は1993年に公開されたビル・マーレイ主演の映画「恋はデジャ・ヴ」の原題は「Groundhog Day」!このパンクサトーニーのフィルの占いを取材する気象予報士が主人公の、コメディ映画ですが、もちろん2月2日には必ず放送されます。

日本にはなじみのない「グラウンドホッグの日」、映画で体感してみるのもいいですね!

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