ペルージャを州都とする中部イタリアウンブリア。
ペルージャから20キロほどのところにあるデルータという小さな街は、焼きもので有名です。
街のメインストリートには、色とりどりの南欧を思わせる美しい焼きものが並ぶショーウィンドーばかりです。
通りに面しているのがお店、その奥や階下に焼き物を焼く工房や釜があるようです。




ようやく初夏を思わせる季節が到来したイタリアは、太陽に飢えていたイタリア人たちが大移動をはじめます。
それを見越して、小さな街では「サーグラ」と呼ばれるお祭りが各地で開催されます。

私たちが訪れたデルータのお祭りのメニューは「11種類」のセットメニュー。
素朴な木製のテーブルからはみ出るような巨大なお盆に、この地の名物料理をこれでもかと乗せてくれます。




山の街らしく、豆のスープ、内臓の煮込み、古くなったパンを水と酢でふやかして野菜を加えたパンツァネッラ、さまざまな形状のパスタなどなど、小皿といえども大変な量です。
大人6人子供2人で、2人前注文しましたが、全部は食べきれないほどでした。
初夏の夜の風に当たりながら、ウンブリアの街の人々がワインに酔いつつおしゃべりする方言をBGMに、あまり見たこともない形のパスタやスープを食べるのはとても楽しい経験でした。


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