日本でもスペイン料理店などで、「タパス」という小皿料理を目にしたことがあるのではないでしょうか。これは特定の料理を指すのではなく、小皿に入った軽食全般の総称です。日本で言う「おつまみ」のようなものです。

スペインでは、バルでお酒と一緒にタパスを数種類注文し、終わったらまた別のバルでお酒とタパスを注文するという、バルのはしごをすることもあります。

立ち飲みスタイルのバルもありますし、カウンター席でタパスを注文できる小さなレストランやバルもあります。また、お店によっては、タパスのような軽食のみを提供するエリアと、少し値段は高いけれどももう少し手の込んだ料理を提供するレストランエリアとに分かれており、入店の際にどちらの席を希望するのか尋ねられます。

タパスの種類は数え入れないほどあります。スペインのコロッケ「クロケット」やスペイン風オムレツの「トルティーヤ」、揚げたジャガイモに少し辛いソースがかかった「パタタス・ブラバス」などの定番から、お店のオリジナルまで実にさまざまです。

タパスとは、スペイン語で、「蓋」を意味する「tapa」の複数形です。もともとは、バルでお酒を飲んでいた人が、グラスにハエが入らないようにパンなどでグラスに蓋をしていたのを見た店の店主が、小皿に軽食を乗せて提供するようになったことから始まったという説もありますが、その他諸説あります。

少しずついろいろなスペイン料理が楽しめるのが、タパスのいいところですね。


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