アイルランドの首都ダブリンには、他のヨーロッパ諸国に比べると小さくて地味ながらも城があります。
元々は10世紀にバイキング時代に砦があった場所ですが、12世紀のノルマン人の征服後も同じ場所を城として拡張されてきました。改修や増築を繰り返していたので、現存しているほとんどが18世紀から19世紀に建てられたものですが、中心にそびえるレコードタワーは13世紀に建てられた当時の姿のままで残っています。

ステート・アパートメントと呼ばれる、歴代総督の居城でもあった建物メインに内部を見学する事ができます。アイルランドは長きに渡ってイングランドに支配されていたので、大統領や首相や王ではなく総督がアイルランドのトップでした。
控えめながらも豪華なシャンデリアやカーペットなどの調度品に目を奪われます。





ひときわ荘厳で大きなこの広間セント・パトリックス・ホールは、アイルランドが独立した今でも式典(大統領就任式や欧州会議)などに利用されています。天井にも大きな絵画が描かれています。この絵画はイングランドとアイルランドの歴史が描かれているそうです。









今でこそ独立して1つの国となったアイルランドですが、歴史を振り返るとイングランドとの関係で大変苦労をしてきたのだという複雑な事情が城の様子からもうかがえます。


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