ネパールで暮らしていて、不便だなと思うことはいろいろありますが、その一つが停電の長さです。
ちょっと前、日本でも計画停電が導入されるとかどうとかという話題が出て、大騒ぎになりましたが、ネパールの計画停電はそんなもんじゃありません。

発電のほとんどを水力発電に頼るネパールなので、電力の生産量はダムの水位に大きく影響を受けるのですが、水量が多い雨期でも毎日5時間〜8時間の停電で、乾期にもなると1日12時間以上停電することも。
こんな状態ですから、銀行やエアポート、高級ホテル、スーパーマーケットでは、停電中でも業務が滞らないように、自家発電を完備しています。




ただ、自家発電はお高くつきます。
だから、個人営業のお土産物屋やゲストハウスでは、それよりは安価で設置できるインバーターを使ってバッテリーに蓄電したものを用意し、停電中も一部屋に一個くらいの明かりは灯せるようになっています。

けれども、ローカルの小さい店や庶民の個人宅では、インバーターにすら投資できずに停電中はろうそくのみということも多々あります。
小さな店先や、家の窓からもれるろうそくの灯り、ロマンチックに見えますが、ロマンチックのためじゃもちろんありません。
私も住み始めた当初は停電時にはろうそくで我慢していましたが、ろうそくで調理したり、本を読んだりって本当に、大変なんです。
隣の家の子たちは、今日もろうそくの灯りで宿題をしています。
そういう家では、停電の日はご飯を食べたらさっさと寝ちゃいます。
いつになったら停電時間が縮小されるのでしょうか?
政府は来年こそは改善するとかなんとかいつも口ばかりの状況。
まだまだキャンドルナイトの日々は続きそうです。


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