スペインの代表的な食べ物に、ガスパチョとサルモレッホがあります。これらは特に夏の暑い日に喜ばれる野菜の冷たいスープ。ガスパチョは日本でも耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

材料はレシピによって多少異なりますが、基本的にはガスパチョはトマト、緑のパプリカ(ピーマン)、キュウリ、にんにく、オリーブオイル、水、塩、酢です。サルモレッホはトマト、にんにく、塩、酢、オリーブオイルが材料です。そして、この二つのスープに欠かせないものは、固くなったパン。使用されるトマトはよく熟れたものを選びます。




もともと、ガスパチョもサルモレッホも、固くなったパンと熟れ過ぎたトマトをおいしく食べるために作られたリサイクル料理だったそうです。しかし今ではそのおいしさと手軽さだけでなく、栄養満点でスペインの暑い夏の火照った身体を冷やしてくれる効果もあり、うれしいことだらけの人気料理。レストランでも見かけますし、スーパーで既製品も販売されています。もちろん各家庭でもミキサーさえあれば簡単に作ることができるため、自家製ガスパチョやサルモレッホを作る家庭も多くあります。

昔の人の知恵が生み出した料理が今でも愛され続けているのですね。



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