現在のイギリスでは長距離の移動方法として飛行機や電車、長距離バスが主に使われていますが、1960年代までは蒸気機関車が主な移動手段でした。今でも全国各地に保存鉄道があり、そこでは現在でも昔ながらの蒸気機関車に乗る事ができます。
そんな保存鉄道の1つであるリントン&バーンステイプル鉄道に乗ってみました。ロンドンから西に350kmほど離れたデヴォン州にあり、1898年に開通した路線です。





車両は1等席(ファースト)と2等席(セカンド)があり、どちらも6人掛けのボックス席です。写真は2等席の様子です。1等席には革張りの座席が用意されています。





ボックスごとにドアが付いていて、ホームから直接乗り込みます。他のボックスとは繋がっていないので、現在の電車のように途中で席や車両を変える事は難しくなっています。





車窓からの眺めは草原がどこまでも広がっていて、羊が放牧されている様子を見る事ができました。霧がかかっている様子がまさにイギリスという雰囲気です。





今回訪れたリントン&バーンステイプル鉄道は今では移動手段ではなく観光用の路線となっていて、ルートは2個先の駅まで進んだ所で折り返し運転となり、出発した駅に戻ってきて終了となります。先頭車両か最後尾車両に乗ると、運転手さんが燃料である石炭を燃やしている様子を見る事ができます。
イギリスにある他の蒸気機関車の保存鉄道には、今でも移動手段としても使われていて途中下車ができる路線もあります。
燃料が燃える匂いや、文字通りシュッシュッポッポッと音を立てて走る蒸気機関車に乗ると、まるでクラシック映画の中のような雰囲気を感じられて大変オススメです。


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